長田産業では、週に一度、参加可能な全社員が集まる「昼礼」という勉強会を実施しています。当番は課長職以上が担当するのですが、先日は私の担当ということで、自由とは、道徳とは、そして私たちが私たちをどう律していくのか ということをカント倫理学を切り口に話をしていきました。
結果、序盤は社員の皆様もふむふむという反応でしたが、後半はやや難しい表現もあり、伝わったかどうか、少し反省しないといけないなと感じています(若手社員にインタビューすると、わからないところがわからないという反応でした)。この文章を通じて、私の問題意識となぜ倫理学を取り上げたのか、そして私の意図するものを言語化していきたいと思います。
まず私の問題意識についてです。
長田産業は90人ほどの会社です。働く場所や時間帯が違うため、毎日顔を合わせる人ばかりではありません。日々仕事をしていると、売上や受注のこと、設備の不調、人との関わりなど、いろいろな困り事が出てきます。きっと、どこの会社にもあることだと思います。
特に人との関わりについては、「モラル」という観点から眺めると何だか解決の糸口が見えてくるように思います。私たちはつい自分の場合だけは、例外にしてしまうことがあります。子供にはダメって言うのに、つい自分はOKにしてしまうことってありますよね(少なくとも私にはあります・・・)。こうしたことを考える学問が、倫理学です。私たちにとって有益だと思い、少し難しい試みですが、昼礼で取り上げました。
私は、必要以上に規則を増やすことを望んでいません。細かく決めても、その規則では扱えない事柄は出てきます。そのたびに規則を足しても、すべての場面を決め切ることはできません。どこかで、私たち自身が考え、判断する必要があります。
また、問題が起きるたびに管理を厳しくし、互いを監視し合うような関係も望んでいません。困り事を伝え、改善していくことは大切です。そのうえで、一人ひとりが自分の行動を振り返り、周囲のことも考えて判断できる集団でありたいと思います。それが、私たちの目的である「私たちの人生を愛し、幸せになること」につながると考えています。
これはよい、これはだめということを、細かな規則だけに頼らず、「自分だけでなく、誰もが同じように行動してもよいと思えるか」を自分の頭で考える。そう問いながら、自分の意志でそれに従って行動する。これがカントのいう自由なのかなぁと理解しています。次回以降で私なりの理解を示していこうと思います。